女性雑誌の取材で「失敗しない投資セオリー」を求められることがあります。女性は何かを始める前に「セオリー」を知っておきたい...

まずは一通り買ってから自分にあった投資方法を探す

女性雑誌の取材で「失敗しない投資セオリー」を求められることがあります。女性は何かを始める前に「セオリー」を知っておきたい人が多いからのよう。特に投資に関してその傾向が強いですね。でも、みんなにあてはまる「投資のセオリー」って存在しないし、「マイ・セオリー」は自分の経験から見つかるもの。


失敗を恐れずに投資デビューをしてほしいといつも思います。私自身も失敗を重ねながら数年かけて「自分にとって心地よい投資のやり方」を発見しつつあります。どんな失敗か知りたい?では、少しだけ私の投資遍歴を披露しちゃいましよう。


投資デビューはFPになって3年目の1998年。初めて買ったのは「東欧ファンド」というマイナーな投資信託でした。FPになる前のOL時代にポーランドやハンガリーと取引があり、「日本人みたいに勤勉な国民性」という印象を持っていたので、今後の経済に期待するつもりで選びました。


それが買って間もなく価格が半分くらいに下落!運用会社から送られてきた報告書には「ロシア国債が暴落したため」と書いてあります。「ハンガリーやポーランドの企業に投資をしたつもりなのに、なぜ?」と不思議に思い調べてみると、「東欧ファンド」の投資先はほとんどロシア国債だったのです。当時はまだ東欧諸国に優良企業が育っていなかったようです。


この失敗で学んだのは、事前にどんなものに投資するのかチェックするべきだったということ。運用会社のホームページには、それぞれのファンドの「投資方針」が出ています。それからはちゃんと見るようになりました。他には「流行もので失敗」があります。


1999年前後のITバブルの頃、カリスマファンドマネジャーが運用する投資信託が流行していました。私もそのカリスマ・ブームに乗って、ある投信を買ったのですが、その後ファンドマネジヤーが他社に転籍すると「下げ局面でも強い」という独自の特性がなくなってしまい、売却。その他、FPの大先輩がいいと言っていた株を自分で検証せずに買ったこともあります。これも大反省です。


いくつかの失敗を重ね、試行錯誤をした結果、見つけた自分なりのルールは、「買う前のリサーチを怠らない」、「買った後の情報収集に手間がかからないものを選ぶ」の2つ。それから「ワタシのお金は、自分か応援したい企業、国や地域に流す」というモノサシができたので、投資先選びがブレなくなりました。今は、日本株インデックスファンドを中心に運用しています。


投資をする際に気を付けてほしいのは、「こうあるべき」という思い込みです。例えば「長期投資」。長期スタンスで投資に臨むのはOK、でも「長期ほったらかし投資」になってしまってはダメです。他は「ポートフォリオ呪縛」。運用リスクを軽減するために種類の異なる投資商品を組み合わせることを「ポートフォリオ運用」といいますが、最初から完璧に分散しなくてはいけないと考える人が本当に多い。


ポートフォリオは時間をかけて作るものです。一般的なのは、日本の株と債券、外国の株と債券の組み合わせですが、同時期にすべてが割安になっているとは限りません。それに買ってから「やっぱり、これ好きになれない」という失敗商品も出てくるかもしれません。一通り「買って、持つ」経験をしてから、少しずつポートフォリオを作っていくといいでしょう。